
伊勢神宮オタクでございます。
やっと記事が完成致しました。
今回は
「伊勢に一人で行ってみたい」
「でもよく分からないことがあるから結局行っていない」
「一人旅は不安だし、マナーや回り方が分からない」
という方に向けて記事を書いていきます。
案外、参拝のマナーは難しくありませんし、お金もさほどかかりません。
そのうえコスパ最強かつ効率良く伊勢巡りをする方法をガッツリ公開。
ぼくは今回が伊勢神宮一人旅2回目です。
それゆえ、これまでの失敗や後悔、良かったことが多々あります。
本エントリーでは体験を全て吐き出しますので何かしらお力に慣れると思います。
それではあなたの心地よい参拝のために書いていきますね。
そもそも伊勢神宮とは?
伊勢にある神社125社の総称。
みんなが思ってるのは内宮ないし外宮、またはそれらの御正殿のことだと思います。
外宮の御正殿には豊受大神が、内宮にはご存知、天照大神が祀られています。

こちらは外宮の御正殿。
ちなみにこの時、嵐の櫻井翔さんがちょうど撮影でいらっしゃった。
右の奥で宮司さんとお話中で、死ぬほど男前でした。
天照大御神は太陽神かつ皇室のご先祖として有名ですが、前者の豊受大神は食の神。衣食住全般の神様でもあり産業の神でもあります。
加えて、このメインとなる御正殿(要は本殿)のほかに小さな社(別宮)が、外宮ないし内宮にはいくつかあります。
つまり外宮と内宮には、本殿と別宮複数があるってわけ。どちらもかなり広い。
内宮と外宮は離れている
以下の写真をご覧ください。

こちらは近鉄の宇治山田駅近くの交差点なのですが、同駅からだと外宮と内宮が逆方向にあると分かりますね。
外宮と内宮はいずれも伊勢神宮の根っこのようなところですが、離れているゆえに公共交通機関が欠かせません。

ちなみにこちらが宇治山田駅。バス停ですね。
上皇陛下が天皇時代、最後の伊勢参拝にいらっしゃった際にこちらから降りられました。それをふと思い出して、パシャり。
参拝のルール
参拝のルール見ていきましょう。
私たちが押さえておくべきマナーは大きく分けて2種類。
- 神社全般に共通するマナー
- 伊勢神宮特有のマナー
上記の通りです。
全く難しいくありません。
これらを覚えるだけで、堂々と参拝ができます。
余計なことを考えずにお伊勢参りに集中しましょう!
神社全般
伊勢神宮うんぬん以前に神社の基本的なマナーについて念のために復習をしておきましょう。
鳥居をくぐる前に一礼する
読んで字の如し。
行きはくぐる前に一礼、帰るときはくぐってから振り向いて一礼。
「お邪魔します」
「失礼します」
気持ちが何より大切ですね。
心を鎮めて、行きましょう。
手水舎で身体と心を清める
手水舎とはこちら。
(写真)
読み方は「てみずしゃ」や「ちょうずや」などいろいろ。
清め方は伊勢神宮のHPを見てください、信ぴょう性が凄まじいので。
写真も動画をありますので分かりやすすぎます。
道の真ん中を通らない
とりあえず端を通りましょう。
真ん中は神様が通る道と言われているからです。
二礼・二拍・一礼で参拝を(例外アリ)
お賽銭を入れてからの話ですが、基本的に参拝のルールは二礼・二拍・一礼です。
出雲大社は2礼4拍手1礼だそうです。
ちなみに、出雲大社って「いずものおおやしろ」と読むみたいですね。
ずっと「いずもたいしゃ」だと思っていました…
こちらに関しても参拝の作法とマナー|ご参拝・ご祈祷|伊勢神宮でチェックできます。
伊勢神宮のマナー
それでは、伊勢神宮特有のルールを見てみましょう。これさえしっかり押さえていれば、心地良い参拝ができること間違いなしです。
外宮→内宮の順に参拝をする
まずはこれ。必ず最初は外宮で参拝をします。それから内宮へ。
ということはまず、伊勢市駅で降りるワケですね。
なぜ上記の順なのか理由はこちら。
神宮のお祭りは、「外宮先祭げくうせんさい」といって、まず外宮から行われます。外宮の豊受大御神とようけのおおみかみさまは天照大御神あまてらすおおみかみさまのお食事を司る神さまですので、内宮に先だって神饌しんせんと呼ばれる神さまのお食事をお供えします。HP お祭りの順序にならい、お伊勢参りは外宮から内宮の順にお参りするのがならわしです。
教えてお伊勢さん|伊勢神宮公式より(※当時は存在していたページ)
外宮は左側通行、内宮は右側通行
カンタンですよね。
ただこれを実践するだけです。
理由はまたまた引用します。
サボりですいません(汗)
古い書物などを読んでもその理由ははっきりと書かれていませんが、参道の外側を通って神前に進んだ参拝者の「慎みの心」の表れと考えられます。また、参拝前にお清めをする御手洗場みたらしが内宮は右側、外宮は左側であったことも理由と考えられます。
参拝中の「ギモン」と「ふしぎ」!?|教えてお伊勢さんより(※当時は存在していたページ)
個人的なお願いをすべきか考える
伊勢神宮、特に内宮といえば天皇が国民の幸せや安全、国の発展を願うところ。先ほども申し上げた通り、内宮の天照大御神は皇室のご先祖ですからね。(あくまでも神話ではありますが)
そのような荘厳なトコロでぼくたちごときが「お金、ほしいッス!」とか「可愛い彼女、ほしいッス!」とかお願いしていいと思いますか?ということです。
ただし、荒御魂を祀っている多賀宮(外宮)や荒祭宮(内宮)では個人的なお願いをしてもOKなようです。
荒御魂(あらみたま)とは行動的な神様のこと。
もうお分りかもしれませんが、多賀宮ではアグレッシブな豊受大神の魂、荒祭宮では天照大御神の魂がいらっしゃいます。それゆえ、背中を押してくれるそうです。
交通手段について
これが結構大切。早速見ていきましょう。
【恵まれすぎ】関西・東海の人のToDoリスト
関西や東海民は勝ち組です。
なぜなら『伊勢神宮参拝きっぷ』があるから。
伊勢神宮参拝きっぷは近鉄電車が出しているお伊勢参りのためのコスパ最強きっぷ!
概要は以下のとおり。
- 往復で7000円未満(関西発は6800円、東海発は6100円)
- エリア内の電車乗り放題(内宮外宮移動し放題)
- バス乗り放題(同じく参拝に困らない。さらに最近エリア拡大された)
- 特急券チート(近鉄電車の特急券が一回貰える(往復分)それゆえ松阪に松阪牛を食べに行ったりできる)
最高すぎませんか?
ぼくは8000円でも買います。
伊勢神宮参拝きっぷ|伊勢志摩のお得なきっぷ|観光・おでかけ|近畿日本鉄道
宿は早めに予約しよう
次は宿泊について。
こちらも重要。テストに出ます。
2泊3日がオススメな2つの理由
お伊勢参りは2泊3日がベスト。
その理由は2つです。
- 伊勢神宮参拝きっぷの期限
- ゆっくり参拝できる
1.伊勢神宮参拝きっぷの期限
先ほど伊勢神宮参拝きっぷのメリットとして、近鉄電車と三重交通バスの乗り放題を紹介しました。
その有効期限なのですが、出発日から3日。そう、3日使い放題のです!
だったら3日間いた方が得だよなぁ?!
2.ゆっくり参拝できる
リラックスでき、かつダレないのが2泊3日での旅。
これだけ時間があると、内宮外宮から離れた瀧原宮や伊雑宮にも手が届きます。
関西・東海以外に在住の人は
では伊勢神宮参拝きっぷが買えない人はどうすればいいのでしょうか。
各地方の往復交通費の目安
当たり前ですが、住んでいるところによって交通費がバラバラ。
下記は往復の料金です。
【東京】
深夜バスの場合→12000円〜18000円
新幹線の場合→25000円程度
【北陸】(福井県・石川県)
16000円〜20000円
【四国】(香川県)
深夜バスの場合→11000円
新幹線などの場合→20000円程度
時間はかなりかかりますが、行こうと思えば普通に行ける値段ですね。
ダブルで旅行して伊勢神宮参拝きっぷを活用する
関西と東海、それから伊勢の全てをまとめて観光する場合、伊勢神宮きっぷを活用できます。
例えば、序盤の3日で大阪や京都を観光して、そこから伊勢へ。
3日ほどお伊勢参りを楽しんで、名古屋へ飛ぶ感じです。
かなり贅沢ですが、ゴールデンウィークに最適。
新婚旅行などにもいいかもしれませんね。
値段は張りますが、コスパはめちゃくちゃ高いはず。
宿を予約しよう
さてさて、そろそろ予約について話していきましょう。
伊勢市駅付近のホテルがオススメ
個人的に伊勢市駅あたりに宿泊するのは必須かと。 これは実際ひとり旅に2回行ってみて痛感していることであります。
個人的には下記のホテルがおすすめです。
三交イン伊勢市駅前~四季乃湯~
伊勢シティホテル
伊勢シティホテルアネックス
伊勢パールピアホテル
コンフォートホテル伊勢
以上は伊勢市駅から近く、外宮まで歩いてすぐ行けるリーズナブルなホテルです。
(時期によっては高いこともある)(念のため、ホテルの探し方は後で書きます)
効率良く回るために
先ほど、お伊勢参りのマナーとして外宮→内宮の順で参拝をする、とお伝えしました。
ということは伊勢市駅でまず降りるはず。
なので伊勢市駅付近の宿を予約しておくと楽。
事前にホテルに荷物を預かってもらうとストレスがなくなりますし、コインロッカー代も浮きます。
時間が余っても潰せる
旅行前、色々計画を立ててから観光すると思いますが、案外上手くいかないのが旅。2時間足りなかったり、余ったり。
後者の場合、時間を潰すのに困ります。
伊勢にはカラオケもネットカフェも全然りませんから。
ですが、伊勢市駅だと大きなカフェがあるため、そこでゆっくりできます。
Wi-Fi環境があり、伊勢の本も置いているため暇でも苦になりませんよ。
お土産が買いやすい
前述のカフェの近くに、お土産屋さんがあります。
さほど比較していないのですが、お土産の種類も多く、値段もリーズナブルな印象を受けたので普段はそこで買ってます。
複数の宿予約サイトを活用する
複数の予約サイトを活用しましょう。
あるサイトを見て「どこも高いなぁ」と思っても、他のサイトでは同じプランで料金が全く違ったり、早割などがあるからです。
オススメはyahooトラベルと楽天トラベル。
アゴダも安いプランが見つけやすいですが、不正ログインや返金トラブルなどで被害にあった方もいるようなので使うなら自己責任でお願いします。
楽天トラベル:伊勢神宮・外宮 周辺のホテル・旅館(安い順)
伊勢・伊勢神宮のホテル・旅館 宿泊予約 – 【Yahoo!トラベル】(安い順)
いずれにせよ20日前の予約なら早割があったりするので、それを狙うとグッド。素泊まりプランの活用アリです。
125社すべてを回るのは現実的ではない
伊勢神宮とは伊勢にある125の神社の総称ですが、その全てを参拝するのは難しいです。
内宮外宮から片道1時間30分ほどかかるお宮もありますからね。
そのためこちらの章では
優先順位をつけて各神社を紹介していきます。
- 必ず参拝しておきたい
- できれば回りたい
- ここに行けたら上級者
この順で行きます。
必ず参拝しておきたい
✅ 外宮(外宮内の別宮含む)
✅ 内宮(内宮内の別宮含む)
→これは日帰りコースですね。
できれば回りたい
✅ 月夜見宮ー外宮から徒歩5分ほど
✅ 猿田彦神社(伊勢神宮でない)
✅ 月讀宮ー五十鈴川駅から徒歩8分ほど
✅ 倭姫宮ー五十鈴川駅からバスで5分ほど(他のバス停からもいける)
ここに行けたら上級者
✅ 瀧原宮ーめちゃ遠い
✅ 伊雑宮ーまぁ遠い
ここがオススメ!ランチアンドカフェ
今から紹介するお店を知っていれば伊勢市駅・外宮周辺で苦労することはないかな、と思います。
ランチ
✅ 豚捨外宮前
毎回必ず行く名店。とにかく牛丼が絶品です。
いつも店員さんの愛想が良い印象を受けます。オススメ。内宮の方にもあるよ。
✅ 蔵deラーメン
すいません。まだ行ったことがないですw
前から気になってはいるものの行けてないラーメン屋さん。
食べログの評価が高いので次こそは絶対に行く。
カフェ
✅ 五十鈴川カフェ
おはらい町(お伊勢横丁の近く)にあるカフェ。
カウンターでは五十鈴川を見ながらコクの深い珈琲が味わえる名店。
モンブランがオススメ。いつも五十鈴川を眺めながら人生について考えてしまいます。
✅ 参道テラス
伊勢市駅のすぐ近くにあるカフェ。駅周辺の景色をオシャレにしてくれているカフェ。 滞在最終日、お土産を買った後、電車までの時間にゆっくりするのに最適。 参拝後に時間が余ったらチェックインまでコーヒーを楽しむのもグッドです。 こちらはマカロンがオススメ。Wi-Fi環境アリです。
1泊2日で参拝する場合のモデルを作ってみた
これで天下取れます。よろしければ参考にしてみて下さいね。
【1日目】これだけでもお伊勢参りを満喫できる
9:00 伊勢市駅着
9:15 ホテルに荷物を預ける
9:30 外宮
11:00 月夜見宮
11:30 豚捨で昼食
12:00 外宮前からバスで内宮へ
12:15 内宮
14:00 五十鈴川カフェで休憩
15:30 猿田彦神社
16:30倭姫宮
17:30 チェックイン
ちなみに伊勢神宮にはおみくじがありません。これは「お伊勢参りそのものが大吉」という意味だそう。
猿田彦神社は伊勢神宮の括りではないので、おみくじがありますよ。
ぜひ引いてみてくださいね。
【2日目】極上の参拝と食を味わう
5:45 チェックアウト
5:50 伊勢市駅のコインロッカーに荷物預ける
6:00 外宮早朝参拝
7:00 内宮早朝参拝
9:00 五十鈴川カフェでモーニング
10:30 松阪駅へ(特急券)
11:00 松阪牛を楽しむ
1200: JRで瀧原宮へ(お金
かかる)
13:30 瀧原宮着
14:30 伊勢市駅へ(特急券)
16:00 伊勢市駅着
16:05 参道テラスで休憩
17:15 お土産購入
17:45 ロッカーの荷物受け取る
18:00 帰宅
以上がぼくが提案したプランですが、美術館や博物館、おかげ横丁巡りなどが入っていないため、そこはアレンジするとより良い旅になるかも。
その他、気をつけておきたいこと
意外と事前に見逃してしまいそうなことを2つだけお伝えします。多分大丈夫。
小銭を大量に確保しておこう
これ、結構大事です。 旅行前に郵便局などで小銭を大量にゲットしておきましょう。 参拝用の小銭入れを用意して、参拝中は離さず持ち歩くといいでしょう。
何も準備せずにお伊勢参りすると、お賽銭だけで数千円が無くなりますよ。
でもいずれは1万円でスマートに参拝できる大人になりたいなぁ…
(※金額が大きければいいわけでなく、気持ちが大切だそうです)
『五十鈴川』と『五十鈴ヶ丘』を間違えないよう注意する
前回やらかしたミスです。
宿を探していて、伊勢市駅あたりでいい宿がなく落ち込んでいたら最高の条件のホテルを見つけました。
【素泊まり5000円で五十鈴川駅から徒歩3分】
それを見たぼく…
「キタァァぁぁぁぁぁ!!!!!!!!安い!!!!!!!駅チカ!!!!!!!!これなら早朝参拝イケるッッッ!!!!!!!!」
ということで即予約。
んで前日に一応宿までのアクセスを調べるワケですよ、徒歩3分だけど一応ね。
Google mapで宿の位置を出してみることに。
「ん????????どこやここ???????」
何度確認しても出てくるのは見たこともない駅。
『JR五十鈴川駅』
「ミスった???????JRに五十鈴川駅ってあるんか????でも『五十鈴川』やから近鉄から近いやろ!!!!イケるわ!!!!!」
それでは目をこすって、もう一度。
『JR五十鈴ケ丘駅』
「どこやねん!!!!!!!う◯ち!!!!!!!でも『五十鈴』ってついてるし、まぁ近いやろ!!!!!!!!!」
と安堵した私ですが、以下、JR五十鈴ケ丘駅のスペックです。
- 始発が7時くらい
- 1時間に1本しか電車こない
- そのうちタイミング悪けりゃ伊勢市駅までで1000円くらいかかる(2駅)
- 終電22時半くらい
この通りど田舎に誤って宿泊してしまい、ぼくの生きがいである早朝参拝は難しくなってしまったワケでございます。
タクシーも使えず、朝6時頃に宿を出て死に物狂いで宇治山田駅まで歩きましたw
名前がややこしい駅などがありますので、予約等の際はお気をつけて。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
今回ははじめてのお伊勢参りをサポートするために宿や電車の手配から実際のプランまでを提案いたしました。
伊勢神宮参拝に関する基本的かつお得な情報は一通り網羅したつもりです。
しかし抜けている箇所もあるかもしれませんので、気づき次第、追加していきます。
また、実際に旅に行ってみて気付いた点などがあれば教えていただけますと幸いです。
お互いに心地良い参拝をいたしましょう。
それでは、良い旅を。
◆参考文献